世界3大建築家の1人とされるル・コルビジェは、LCシリーズという家具を手掛けたことでも有名です。わたしたちを魅了し続けるル・コルビジェの家具の魅力をご紹介します。
ル・コルビジェとはどんな人物?
ル・コルビジェという名を初めて耳にする方も多いかもしれません。ル・コルビジェはパリを拠点に活躍したスイス生まれの建築家で、本名はシャルル・ジャンヌレ。世界三大建築家のひとりとされ、77歳で亡くなる1965年までに偉大な作品を数多く残しています。
「住宅は住むための機械である」という理念のもとで、鉄筋コンクリートを使った建築作品を数多く発表し、日本で手がけた唯一の建築である「国立西洋美術館」を含むル・コルビジェによる建築の数々が、2016年に世界遺産に登録をされました。
また、建築だけでなく、絵画や彫刻、デザインなど数多くの分野で才能を発揮し、LCシリーズと呼ばれる家具たちは彼の傑作として有名です。
ル・コルビジェの家具とその魅力
ル・コルビジェが手掛けた家具の数々は、設計されてから80年以上たったいまでも愛され続けています。彼の家具のデザインは装飾品や美術品としての美しさが目的ではなく、人体工学や機能美に基づいて設計されています。
このことが、ル・コルビジェの家具が時を超えて評価されている大きな理由といえるでしょう。
LC1(バスキュラントチェア)
ル・コルビジェがデザインしたこの家具はスリングチェアとも呼ばれ、20世紀につくられた中でも名作と名高い椅子の一つ。座る姿勢に応じて背もたれが自由に動くのが大きな特徴で、リクライニングとして使用できます。
シンプルなデザインながら機能性も秀逸で、幾何学的なフォルムは現代の空間にも非常にマッチします。
LC2(グランドコンフォート)
ル・コルビジェの代表作ともいえるソファです。金属のパイプフレームにクッションをはめこむという非常にシンプルな構成で、ウレタン素材のクッションにすっぽりと包みこまれるような座り心地はその名のとおり「グランドコンフォート(大いなる快適)」。
いまでもオフィスの応接室や公共施設など、さまざまな空間で使用されながく愛され続けている家具です。
LC3
名作と名高いLC2から派生してつくられたソファで、LC2と同じく高い人気を誇る家具のひとつ。幅と奥行きが広く、さらに座高と背もたれが低くなっていることで、LC2にくらべゆったりとした使用感になっています。
そのため、LC2とそっくりな外観ながら、座ってみるとまったく違った座り心地を感じるでしょう。
LC4(シェーズロング)
1929年に発表された家具で、名作と名高い寝椅子(安楽椅子)です。人体工学に基づいて緻密に計算された背面のカーブ、そして寝る角度を自由に変えられる弓形のパイプのデザインの座り心地は快適そのもの。
ル・コルビジェはこの寝椅子を「休養のための機械」と名づけています。
LC5
ル・コルビジェがパリのアパートに引っ越した際に「昼寝ができるソファ」として自宅用にデザインされた家具がLC5で、設計された当初は製品化するつもりではなかったようです。
LC2やLC3にはないダイナミックかつ重厚なフォルムで、後に背のクッションを回すことでデイベッドとして使用できる機能もつけられています。
LC6・LC7
ル・コルビジェがデザインしたダイニングのテーブルとチェアがLC6とLC7です。ダイニングテーブルのLC6の脚に使われているパイプは断面が楕円で、当時は飛行機の部品として使用されていたものです。
LC7は回転式の椅子で、水平な座面のクッションと垂直に立つ4本の金属パイプとのバランスが絶妙で、直線的かつシンプルなデザインはル・コルビジェならではといえるでしょう。
ル・コルビジェの家具はわくわくランドで!
装飾品・美術品としてだけのインテリアではなく、機能性にもこだわることで美しいだけではなく快適さももたらしてくれるのがル・コルビジェの手掛ける家具の特徴です。
わくわくランドでは、ル・コルビジェの家具の中でも彼の代表作と名高いLC2のリプロダクト製品を取り揃えています。時を超え永く愛され続けるル・コルビジェの家具。その魅力をぜひ実際にお試しください!